名本

俳句についての本はさまざまあるが、
参考書のコーナーにも「名本」がある。

古典解釈シリーズ「俳句 俳文 俳論」だが昭和54年の出版。
最初のページの解説の文章からして、読みやすく、無駄がなく、そして面白い。
芭蕉 蕪村 一茶を中心に。

本文に至っては、現代語訳、出典、解説と、これがまた読みやすい。
単なる勉強用の本とはちがう。

頭やわらかく、面白みいっぱいの本である。

参考書であるがゆえ、なかなか「名本」と呼ぶ人も少ないだろう。